私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

〜香音目線〜


ハァハァハァハァハァハァ………


苦しい…………怖い……………


雄斗………助けて…………


「………香音?」

…………………………


この声…………



「香音、大丈夫か?」

…………雄斗………雄斗の声だ…………


「ハァハァハァハァハァハァ……ゆう……ハァハァハァ……と……ハァハァハァハァハァ………」

「おっ、良かった
 ちゃんと聞こえるみたいで」

「ハァハァハァ……ゆ…と………ハァハァハァハァハァハァ……」

「呼吸苦しいな………頑張ったな……
 朝……ごめんな
 電話気が付かなくて」

「……ハァハァハァハァハァ………こわ……いよ……ハァハァハァハァハァハァハァ……」

「もう大丈夫
 俺がいる
 香音は一人じゃない」

「……ハァハァハァハァハァハァハァ……たす…けて……ハァハァハァハァハァハァハァ……」

「大丈夫
 とりあえずそこから出ておいで
 鍵かけてたら誰も助けられないからさ………」


「ハァハァハァハァハァハァ……いや……ハァハァハァ……こわい………ハァハァハァハァハァハァハァ………」

「大丈夫だよ
 今は上岡先生しかいないから」
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