私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

〜上岡先生目線〜

「えっと………上岡先生……でしたよね?」

「あっ、はい!」

電話の相手の人…………下山先生の弟さん

「香音……寝てます?」

「あー………寝てますね」

「なら良かった…………このままどこかで寝かせてあげてください
 だいぶ疲れきってると思うので……」

「分かりました」

「それと…………出来れば香音の側にいて欲しいです
 香音………上岡先生のこと結構信頼しているようなので…………」

「私なんて全然!
 下山先生の弟さんの方が凄いですよ!!
 私の声届かなかったのに…………やっぱり愛の力なんですかね!」

「アハハ…………でも上岡先生しかいないっていうので出てきたんですから
 香音からの信頼は厚いですよ
 おかげで助かりました!
 もうちょっと手こずると思ってたので………」

「そうだったんですね
 信頼してくれてるなら………嬉しいですけどね」

「大丈夫ですよ!
 香音のこと、これからもよろしくお願いします」

「はい!
 こちらこそ」

「上岡先生………あっ、後香音早退するようであれば奏斗に送らせてください
 さすがに一人は危ないので………」
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