私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「はい………
 一時退院の許可がおりたので」

高梨先生には全ての事情を話してある

それで色々なところを助けてもらっていた

早く帰れるようにしてくれたのも高梨先生だ

本当に感謝しかない

「そんな時に呼び出しがきたという訳ですか………」

「そうなんですよね…………………なので行かなくてもいいのなら行きたくないなーと思いまして………………まぁそんな会議ないですよね」

「アハハ………そうですね
 俺が誤魔化しときましょうか?
 体調が優れないとか言えば大丈夫だと思いますけど」

「………………大丈夫です
 行きます」

「でも…………いいんですか?
 彼女さん…………一人じゃ何かあったら…………」

「彼女の家に送ります
 そしたら………誰かしらいると思うので」

「………………そうですか
 でも難しそうだったら言ってください
 こっちで何とかしとくので」

「高梨先生………ありがとうございます…!
 難しそうだったら連絡します…!」

「はい
 ではまた後で」

「はい」

そして俺は電話を切った 



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