私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「雄斗…?
大丈夫?」
「あぁ……香音」
電話を切ったと同時に香音が来た
「香音……ごめん…!
仕事に行かないといけなくなって………」
「そっか………」
「本当にごめんな………
香音の家まで送るから………準備してくれるか?」
「………………………ここにいたらダメ…?」
「ダメじゃないけど…………むしろ嬉しいけど…………もし、香音が一人で何かあったらと思うと…………一人にさせたくない」
「………………帰りたくない……
雄斗といたい…………」
「俺も香音といたいけど…………香音、一人で大丈夫?
怖くない…?」
「…………大丈夫
雄斗が帰ってくるまで待ってる」
「………………分かった
終わったらすぐに帰ってくる
それまで頑張れるか?」
「うん!」
「もし、何かあったらメールして
電話は出られないけどメールなら会議中でも見られるから」
「ありがとう!」
「おう!
もう少ししたら行くな
どうする?
朝ごはん食べる?」
「んー………朝はいいかな」
「そっか………じゃあ俺は軽く食べるわ
食べないと香音に怒られちゃうしな!」