私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「わりぃ
最近忙しくてさ
ごめんけどその約束、また今度にしてくれね?
今日はさ、見ての通りなわけよ」
「言われなくてもそうするよ
お前らの邪魔したくねぇし」
「ありがとう
本当に………今日は助かった
今度なんか奢る」
「おう!
楽しみにしてる」
「あぁ、また連絡する」
「待ってるわ
あっ、そうだ
香音ちゃん、なるべく早いうちに病院に連れてって」
「……………何かあった?」
「香音ちゃん、玄関のところで倒れてたから頭打ってるかもしれないし………………右手がドアにはさまってた
骨折はしてなさそうだけど一応な」
「……………っ
そうか
ありがとう」
「あぁ、じゃあ帰るな!」
「おう、じゃあな」
玄関まで和田を見送った
はぁ……どうして香音は玄関に………
香音が外に出るとは思えないんだけどな………
そして目に入った
机の上に置かれた段ボール
俺が行く時にはなかったはずだけど…………
そして伝票をみた
………………これ………俺が頼んだやつ…………
そういえば…………今日届くってなってた気が…………
その瞬間全てが繋がった
香音は………これを受け取ってくれたんだ…………