私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編


頑張って………外に出て………

宅配のひとから………これを受け取ってくれて………

だから……………倒れちゃったんだ……



香音………俺のせいで……ごめんな……

無理させて……ごめん

怖い思いさせて………ごめん


遅くなって………ごめんな…………


香音の頭を撫でた



やっぱり………俺は香音が大切だ

仕事を辞めることになっても…………何があっても香音と離れない


俺はそう決めたんだ











しばらくして香音は目覚めた


「香音…?
 大丈夫か?」

「……………雄斗………」

「ごめんな
 怖い思いさせて……俺のためにありがとな」

「…………ごめんなさい
 迷惑かけたよね…………」

「ううん
 全然迷惑だなんて思ってないから」

「雄斗…………」

俺は香音を抱きしめた

「香音……頑張ったな……
 右手……痛くない…?」

「んー………ちょっと痛い………」

「そっか………どうする?
 近くの病院行く?」

「いい………どうせ明日戻るし………それに……怖いから……」

< 75 / 529 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop