私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
頑張って………外に出て………
宅配のひとから………これを受け取ってくれて………
だから……………倒れちゃったんだ……
香音………俺のせいで……ごめんな……
無理させて……ごめん
怖い思いさせて………ごめん
遅くなって………ごめんな…………
香音の頭を撫でた
やっぱり………俺は香音が大切だ
仕事を辞めることになっても…………何があっても香音と離れない
俺はそう決めたんだ
しばらくして香音は目覚めた
「香音…?
大丈夫か?」
「……………雄斗………」
「ごめんな
怖い思いさせて……俺のためにありがとな」
「…………ごめんなさい
迷惑かけたよね…………」
「ううん
全然迷惑だなんて思ってないから」
「雄斗…………」
俺は香音を抱きしめた
「香音……頑張ったな……
右手……痛くない…?」
「んー………ちょっと痛い………」
「そっか………どうする?
近くの病院行く?」
「いい………どうせ明日戻るし………それに……怖いから……」