私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「下山先生、今大丈夫ですか?」

「大丈夫ですよ
 さっきはすみませんでした
 あの後……大丈夫でしたか…?」

「あぁ……小山先生のことですか
 職員室に戻ったら泣きわめいてみんな迷惑してましたよ
 下山先生、悪者にされてましたけど誰も聞く耳持たなかったですね」

「そうでしたか…………迷惑ばかりおかけしてすみません………」

「全然大丈夫ですよ
 もうみんな呆れてましたよ
 みんな下山先生には大切な人がいるって知っているからこそ小山先生に同情する人はいませんでしたね」

「アハハ……そうでしたか」

「まぁそのせいか
 下山先生のことはみんな触れませんでした
 校長先生も最初こそあれでしたが………適当に誤魔化しといたんで何か聞かれたら話、合わしといてください」

「本当ですか…!
 助かります」

「それと………話終わらなかったことが明日やることになりまして………資料配られて目を通しておくようにと………どうされますか…?」

「あー…………なるほど…………
 その資料って結構ありますか?」

「…………結構あります
 多分明日見るのでは間に合わないと思いますね」

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