私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「…そうですか……………」

どうしよっかな………………

会議を抜け出した手前、次はしっかりやらないといけないと思う………

けど…………また香音をおいて学校へ行くのはもう出来ない

てか、俺が心配で出来ない


「下山先生、あれだったら届けましょうか?」

「えっ、あっ、いや!
 そこまでしていただかなくても………迷惑かけたくないし………帰る時間も遅くなってしまいますよ」

「迷惑でもないですし、全然大丈夫ですよ!
 どうせ帰っても一人なんで」

「…そうなんですか…?
 奥さんは?」

「昨日から実家に帰ってまして………何でもぎっくり腰になったとかで………」

「そうなんですね…………じゃあ……お願いしてもいいですか…?
 正直……これ以上一人にはさせたくないんですよね………」

「はい!
 全然いいですよ!
 7時くらいになっちゃいますけど大丈夫ですか?」

「はい!
 大丈夫です!」

「分かりました
 じゃあそのくらいに行きますね」

「お願いします…!」

そして俺は電話を切った

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