私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「………………じゃあまず、先に俺の話に聞いてくれるか?」
「…………うん」
「……………ずっと考えていたんだ
お前が目覚めない間ずっと」
目覚めない間……………それってどれだけなんだろ………
「ただ…………こんなところで言うのもどうかと思ったんだけど………言わせてくれ」
雄斗は真っ直ぐ私をみつめた
視線をはずすことなく………ただ真っ直ぐに……
「香音……俺と結婚してください…!
絶対にお前のこと幸せにする」
そう言って一つの小さな箱が目の前に差し出された
これは………指輪…?
「雄斗………これ………」
「…………受け取ってくれますか…?」
「はい…!」
「香音…!
絶対に幸せにする…!
約束する…!」
「私は、雄斗といられれば幸せだよ………」
「香音………」
「というか……まだ私…結婚できないよね…?
それなのに……いいの…?」