私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「んー、まぁ確かに良いことだらけだな
香音が一時退院してから」
「そうかな?」
「そうだよ
香音が喋ってくれるようになったし、自分からご飯食べるって言ってくれたし……俺、凄く嬉しいよ
香音のこと信じて待ってて良かったって思ってる」
「雄斗……」
「香音にとって何がいいのか考えた時に俺はいない方がいいのかなって思った時もあった
でもさ……香音に話す前に約束したから
その時に何があっても香音の側にいるって決めたから
香音を信じて待とうって思えた」
「うん………ありがとう
多分…雄斗がいなかったら声を出そうと思えなかった
まだ……声出てなかったと思う
雄斗のおかげだよ
待っててくれて……ありがとう」
「おう!
まぁ慣れてるからな
お前を待ってるのは
でも今回は本当に心配した………
もう戻ってきてくれないのかと思った」
「私は戻るよ……雄斗がいてくれる限り
雄斗がいるところに絶対戻るから」