私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
病院
病院のロビーに行くともう香音のお父さんがいた
「すみません……お待たせしました」
「全然大丈夫ですよ
こちらこそすみません……香音を任せてしまって………それに今も……起こしていいんですよ?」
「いえ!
気持ち良さそうに寝てるので
香音には寝られる時に寝てほしいですから」
「そうですか………とりあえず病室に行きましょうか」
「そうですね」
そして俺達は病棟へ上がった
看護師の人達が俺に抱えられた香音を見て驚いていた
ただ寝ているだけだと伝えると安心していた
ここにいる人達はみんないい人だな………
そして病室に入った
「香音……土日どうでした?」
香音をベッドにおろすとそう聞かれた
「実は………香音、1週間くらい前から戻ってたみたいです
前までの………パニックを起こす前の香音に」
「そうなんですか!?」
「はい………ただ……ずっと声が出なかったみたいで…………話そうとも思わなかったから誰にも言わなかったみたいです」
「そんなことが………でもどうしてそれを………」
「香音が………喋りたい、気持ちを伝えたいって思ってくれたんです
それで、パソコンを使ってこの話をしてけれました」
「じゃあ…今は………」