天才パイロットは交際0日の新妻に狡猾な溺愛を刻む
 心の奥ではそんなに私を求めてくれていたなんて。胸がいっぱいになりつつ、彼の頬に手を伸ばして確認する。

「……私を好きにさせたいから?」

 暁月さんはようやく柔らかな笑みをこぼし、私が望んだ通りに首を横に振る。

「俺が君を好きだから」

 はっきりと想いを伝えられた瞬間、感極まって瞳に熱いものが込み上げた。

 涙の膜でぼやける彼の顔が近づき、求め合う情熱的なキスを交わす。唇から溶けていきそうなほど熱く、甘くて、息が上がる。

 最初は服の上から胸の膨らみを弄んでいた彼の手が、ブラウスの中に滑り込んで素肌を撫でる。ブラが外されて痛いくらいに主張した蕾が露わになり、無防備になったそこを優しく摘ままれた瞬間、初めての刺激に思わず声が漏れた。

 私の反応を見て、暁月さんは余裕たっぷりの笑みを浮かべる。

「俺に触れられるの、そんなに嬉しい?」

 かあっとさらに熱くなる顔を両手で覆う。悶えつつも小さく頷くと、彼は「可愛くてたまらないな」と満足げにしていた。

 あーもう恥ずかしい、恥ずかしい……! 心臓もドキドキしすぎて壊れそう。

 誰にも見せたことのない部分がどんどん暴かれていって、一糸纏わぬ身体の至るところにキスをされる。時には舌で舐められ、弄られて、お腹の奥が切なく疼く。

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