天才パイロットは交際0日の新妻に狡猾な溺愛を刻む
 暁月さんもわずかに頬が上気していて、欲情しているのがわかる。ワイシャツを脱ぎ捨て、引きしまった筋肉質な上体を露わにしてベルトを緩める姿も、雄々しさとセクシーさがすごくて叫び出したいくらいだ。

 そんな彼に与えられる、想像以上に淫らな愛撫はとにかく気持ちがいい。ひたすら感じていると、ふいに彼は愛撫を止め、呼吸を荒げた私の両側に手をついて見下ろしてくる。

「莉真の全身から悦んでるのが伝わってくるし、さっきの男前な告白もよかったけど、もう一回ちゃんと聞かせて」
「え……?」
「君がこんなに乱れて、甘い声で啼いているのはどうして?」

 その理由は明白だ。あなたが好きだからに決まっている。

 答えるのは簡単だけれど、丹念に舐められてひくついている中心部に指を沈められては、喘ぐ声しか出なくなってしまう。

「あ、ぁんっ……あか、つきさんが……」
「俺が、なに?」

 すでに滴っている蜜をわざと掻き混ぜながら、「ここの音もすごいから、はっきり言わないと聞こえないよ」なんて言う。この人、ベッドの中では意地悪な隠れSだ、絶対。

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