可愛くて、ごめんあそばせ?─離婚予定の生贄姫は冷酷魔王様から溺愛を勝ち取ってしまいましたわ!─
「それで?」
「ぷるん様の身体でカオスを取り込み、
閉じ込めます」
「加護を逆手にとるわけか」
「ぷるん様の体内に閉じ込めることによって、外から攻撃はできません。
ですが、中からも攻撃は通りません」
「拘束し、時間を稼いでる間に、僕たちで封印作業をするということだな」
「お二人なら、封印できるという前提ですが」
「良い人選だ」
ベアトリスとサイラスは頷き合って、作戦内容に合意した。
ベアトリスがぷるんを使って、カオスを足止めする間に封印してもらう。
「わかった、それでいこう。時間がない。行くよエリアーナ」
「え、もう作戦会議終わり?うち何したらええの?」
「僕が教える」
エリアーナはさっぱりわからず首を傾げたが、サイラスに引っ張られて塔から飛び降りた。
「お願いいたします。お二人とも」