可愛くて、ごめんあそばせ?─離婚予定の生贄姫は冷酷魔王様から溺愛を勝ち取ってしまいましたわ!─
戦います生贄姫
サイラスのつり橋効果抜群プロポーズがおめでたく決まったとき。
魔王城の中核にある中庭で、ベアトリスは城壁の端の石の上に立っていた。半分ほど身体が地に沈んだカオスを包むぷるんを見つめる。
(封印作業は進んでいるようだけれど)
ぷるんの薄青いはずの身体が今ではもう灰色を通り越して黒ずみ始めていた。
(ぷるん様がもう限界だわ)
ベアトリスは背後から石の壁に隠れて様子をうかがっていた魔国民たちをふり返る。
金色の波髪を翻し、声を荒げて魔王の命令権を駆使した。
「地下に!全員、地下に避難しなさい!」
ベアトリスの命令を聞いた魔国民たちは即座に動き出した。命令が伝わり、塔の上にいた国民たちも、全員が地下へと避難する。
魔王城の中核にある中庭で、ベアトリスは城壁の端の石の上に立っていた。半分ほど身体が地に沈んだカオスを包むぷるんを見つめる。
(封印作業は進んでいるようだけれど)
ぷるんの薄青いはずの身体が今ではもう灰色を通り越して黒ずみ始めていた。
(ぷるん様がもう限界だわ)
ベアトリスは背後から石の壁に隠れて様子をうかがっていた魔国民たちをふり返る。
金色の波髪を翻し、声を荒げて魔王の命令権を駆使した。
「地下に!全員、地下に避難しなさい!」
ベアトリスの命令を聞いた魔国民たちは即座に動き出した。命令が伝わり、塔の上にいた国民たちも、全員が地下へと避難する。