可愛くて、ごめんあそばせ?─離婚予定の生贄姫は冷酷魔王様から溺愛を勝ち取ってしまいましたわ!─
ベアトリスがアイニャの墓の前に座ると、ジンも隣に座った。いつも隣にいてくれる人の存在はとても温かくベアトリスを幸せに包んでくれる。
「アイニャ、私は毎日、とても楽しいわ。
でも、あなたがいればもっと幸せなのにと思わずにはいられないの」
アイニャの喪失の痛みはなくならない。楽しいことがあるたびに、嬉しいことがあるたびに、アイニャもいてくれたらと思う。
「アイニャ聞いてくれる?この前エリアーナ様と生き血ジュースお茶会をした時ね」
アイニャはベアトリスが泣き暮らすことを望まないから、ベアトリスは精一杯笑って過ごしている。
アイニャに嬉しそうに語り掛けるベアトリスの愛しい横顔をジンは穴が開くほどガン見である。
こんな平穏の中、ジンは一人、新しい悩みを抱えていたのだ。
──────────────────
【作者コメント】
ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます!!
魔王様の新しいお悩みとは?というところで次回です!
>>明日、最終回となります!<<
良ければ、いいね!や本棚IN、ひとこと感想で
応援頂けると励みになります!
最後までお付き合頂けると幸いです( *´艸`)