不埒な上司と一夜で恋は生まれません
「じゃあね、和香ちゃん。
 またね~」
と富美加は、にこやかに手を振り、去っていった。

「……すごいですね。
 富美加さんのイケメンセンサー」

「あの人、実はMI6とかじゃないのか」

 耀は、もうどんな奴が身近にいても、驚かないぞ……、と呟きながら、カートをガラガラ押して歩き出す。




< 413 / 438 >

この作品をシェア

pagetop