不埒な上司と一夜で恋は生まれません
 耀はいろいろ思い巡らすような顔で、天井を見つめて呟く。

「まさか、お前と結婚することになるとは、ほんの少し前には思ってもみなかったな」

「そうですねえ。
 私も、課長のことは、顔は綺麗で仕事もできるけど。

 なんか怖そうな人だなあ。

 社長室にいて、専務や常務とかとも近しいし。

 私の復讐の邪魔にならなきゃいいけどなって思ってただけでしたしね」

「俺への感想、それだけなのか……」
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