不埒な上司と一夜で恋は生まれません
「……今は?」
と険のある言い方で問われたが、めげずに和香は耀をまっすぐ見つめて言う。
「大好きですよ」
「ま、またそんな調子のいいことを言って」
と耀は視線をそらした。
「どうせお前は誰の寝顔を見ても、そんなことしか考えない人種なんだろう」
「誰の寝顔を見てもって。
男の人の寝顔は課長と家族以外見たことないし。
きっとこの先も見ませんけどね」
「和香……」
と耀は和香の手を握ろうとしたが、和香は、あっ、と思い出し、叫んだ。
「いやっ。
そういえば、呑んだあと見たことありますっ」
と険のある言い方で問われたが、めげずに和香は耀をまっすぐ見つめて言う。
「大好きですよ」
「ま、またそんな調子のいいことを言って」
と耀は視線をそらした。
「どうせお前は誰の寝顔を見ても、そんなことしか考えない人種なんだろう」
「誰の寝顔を見てもって。
男の人の寝顔は課長と家族以外見たことないし。
きっとこの先も見ませんけどね」
「和香……」
と耀は和香の手を握ろうとしたが、和香は、あっ、と思い出し、叫んだ。
「いやっ。
そういえば、呑んだあと見たことありますっ」