どんな恋でも繋いでみせます!
「一緒に食べてるよ、ね?」
「おう、仲良しなんだ」
さっきまで風がよく当たる陣地の取り合いをしていた紗良と倫太郎くんが、間髪入れずに仲良く顔を見合わせ答えた。
クラスメイトが驚いたように目を見張り、今度は私と千崎くんの方を見て「お前らも仲良し?」と聞いてくる。
"仲良し"
私は恋のキューピットだから仲良くしてもらってるわけで、普通ならただのクラスメイトに過ぎなかった。
仲良しと言っていいのだろ……────
「仲良しだよ」
そう答えた千崎くんの声が、やけに教室内で響いた。
反響するように鼓膜が揺れて、涙腺も一緒に緩む。
内側から込み上げる泣きたくなるような嬉しさに、徐々に視界が霞んで瞬きでなんとか引っ込ませた。