どんな恋でも繋いでみせます!

5限が終わり、小休憩でさっそく話はぶり返されたが、「友達だよーん」という倫太郎くんのそれだけでは腑に落ちない答えで押し通していた。

私と紗良……いや主には、紗良にも質問が回ってきたが、紗良も倫太郎くんと同様「仲良しの友達」と答えていた。

本当にそれ以下もそれ以上もまだないため、それしか言えないのだ。

だけど、クラスメイトはやっぱり腑に落ちない顔をしていた。



「凛は?」



やっと質問の波が引いていくが、唯一引かない人物が私の顔を覗き込んだ。

世莉だった。



「凛は、本当に友達?」

「……友達だけど、どういう意味?」



怪しまれないように平常心を必死で装いながら、淡々と言葉を口にする。

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