どんな恋でも繋いでみせます!
いい加減にしてよ……と、こぼしそうになった。
この計画で一気に2人の距離を詰める予定だったのに。
実際今までいい感じで、あと一押しすれば紗良もその気になるんじゃないかってところまでいってたのに。
そんな理由で、それだけの理由で……。
「あんま元気ないように感じたから、ずっと心配してた。なんかあったのか?」
「……」
「ごめん、俺が負担かけてるよな。今日も弁当作ってくれたのに、俺全然うまくやれなくて、本当にごめんな」
「……」
「今日1日ありがとう、填本。柏木とも話せたし、久しぶりになんかすげぇはしゃいで楽しかっ…」
「───好き」
私たちが乗っている観覧車は、いつの間にかてっぺんにきていて、日が沈む夕日が綺麗に一望できた。
だけど、私の目には千崎くんしか映っていなかった。
ハッとした千崎くんの顔が、オレンジの夕日に染まっていた。