どんな恋でも繋いでみせます!
「じゃあこれで解散な!」

「じゃあ凛またね、倫太郎も二学期学校で」

「おう!元気でなサララン!瑠衣、ちゃんと送り届けるんだぞ!」

「わかってるよ、また連絡する。填本も、またな」

「うん、またね」



お互いに手を振り合いながら、私たちは別の道を歩き出す。

もう後ろ姿は見つめない。振り返ったりもしない。



「楽しかったね」

「そうだね」

「あっそうだ、リンリン飴いる?」

「……飴?」



隣に来て私の歩幅に合わせてくれる倫太郎くんが突然そう言って、ポケットから取り出した飴をくれる。

手のひらにコロンと転がる飴玉を見つめながら、お礼を言って握りしめ、あとで舐めようとひとまずポケットにしまうと、ポケットの中がガサッと音を立てた。
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