どんな恋でも繋いでみせます!
「逆に私が近くにいたら、紗良も、周りの人も勘違いすると思うの。こういう時は、第三者は速やかに消えるのが1番いいって、恋のキューピットしてて学んだの」
周りが勘違いするほど私に魅力はないのだけど……。
「だから、週1の恋のお楽しみ会もこれで終わり」
千崎くんが提案して、私が名付けた"恋のお楽しみ会"が、こんなふうに終わることは最初から予想できていたのに、言葉にしてしまえば心にぽっかりと穴が空いたように寂しかった。
終わらせたくなくて、ズルズルと長引かせてしまった。
「これからはクラスメイトとして……いや、友達として接して欲しいなぁ、千崎くんが嫌じゃければ」
「……」
「……ダメ、かな?」
そう問いかけても、言葉は返ってこない。
図々しかったかな……。