どんな恋でも繋いでみせます!
長くて静かな廊下を走りながら、一気に階段を駆け下りて、昇降口で苦しくて足を止めた。
自分の靴箱の前で、力が抜けていくみたいにズルズルとその場で崩れ落ちる。
朝はあんなに騒がしい昇降口も、放課後の今は1人も通らない。
押し殺しても口から漏れてしまう嗚咽と、鼻をすする音が響いていた。
今が放課後でよかった、と心底思った。
こんな姿、誰にも見せれない。
「───リンリン?」
なのに、こういう時に限って人が通るのは、なぜなんだろう。
よりによって、千崎くんと1番仲良しで、私の気持ちを知っている倫太郎くんに見られるなんて。