どんな恋でも繋いでみせます!

「なんで泣いてるの?どうしたの?」

「な、なんでもないっ」

「……瑠衣が、なんかした?」

「違うっ、違うから、大丈夫だから」



今にも千崎くんの元へ飛んでいきそうな倫太郎くんの腕を掴んだ。



「終わらせただけ。私が勝手に初めて勝手に終わらせただけだから」

「……リンリン」

「これでよかったの、これが私の望んだ結果だから」



それでも、止まらない涙に溺れてしまいそうなくらい苦しかった。


ずっと見たかった千崎くんの喜ぶ顔は見れなかった。

その表情を見ても、幸せにはなれないと思ったから。

それくらい……好きになってしまったんだ。

< 179 / 328 >

この作品をシェア

pagetop