どんな恋でも繋いでみせます!
第四章 捨てたあと

幸せになりたい




「今日は、一限をちょっと使ってクラスマッチの種目決めするから」



一限が担任の授業だということもあり、担任はそう言うと黒板にクラスマッチの種目を3つ書いていく。

担任が"クラスマッチ"と名前を出した瞬間、運動部男子が雄叫びを上げる。



「ついに来たぜ、クラスマッチ!」

「今年こそやってやるぜ!」



と、まだクラスマッチまで2週間はあるのに、メラメラと燃えたぎっている。


それもそのはず、私の通うこの学校は、10月頭に行われるクラスマッチで学年ごとで優勝したクラスに、景品として売店で使える購買券3千円分が1人ずつ配られるのだ。

その景品のために、みんな一丸となって優勝だけを目指す。


担任は、黒板に【バスケ、バレー、サッカー】の3つを書いた。

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