どんな恋でも繋いでみせます!
「凛は、バスケでしょ?」



中学の時、バスケ部に入ってたこともあり、紗良は当たり前のように問いてくる。

まぁ、優勝狙うなら元経験者はその種目を選んだほうがいいだろう。


そんな時、私の耳に興奮している男子の声が聞こえてきた。

「千崎と倫太郎はバスケだよな!去年もバスケだったし!」「まぁ、そうだな」という会話を確かに拾う。



「あー、いや、バレーにしようかな」



同じバスケだと、同じ体育館を使うことになる。

バスケは第一体育館で、バレーは第二体育館。

なるべく顔を合わせたくないなら、別々の種目を選んだほうが得策だ。



「え?なんで?中学の時バスケしてたじゃん」



だけど、当然バレーを選ぶことを不審に思う紗良に問い詰められた。

< 185 / 328 >

この作品をシェア

pagetop