どんな恋でも繋いでみせます!
「ねぇ、凛。私は気づいたんだよね」
体育館の足元の窓を下から覗き込むような下品な体勢で覗く紗良が目の前にいる。
綺麗な顔面には全く不釣り合いな体勢だ。
「何が?」
「千崎が体育館に来た時だけ人が溢れかえるの」
「言われてみれば、確かに……」
「ほら、そこにいる1年生、あの子たちバスケしてないからね。千崎のこと見に来てるのよ」
私も紗良の真似をするように下から覗き込むと、確かに1年の女の子たちはバスケットボールをタンタンと床に叩きつけるだけで、目線は走り回って遊んでいる千崎くんに向けられていた。
そうだよね、バスケしてる姿かっこいいよね。
私は心の中だけで賛同する。
「遠くから拝まれるだけで満足させてくれるスペックを持ってるって、本当羨ましい男だよ」
紗良の口調では、まだ2人は付き合ってはいないようだった。
むしろ、どこか他人事で、それに違和感を感じた。
いや、でも、毎日紗良の後ろ姿が視界に入る状態で授業を受けているけど、やっぱり紗良は千崎くんに視線を向けている時が確かにある。
体育館の足元の窓を下から覗き込むような下品な体勢で覗く紗良が目の前にいる。
綺麗な顔面には全く不釣り合いな体勢だ。
「何が?」
「千崎が体育館に来た時だけ人が溢れかえるの」
「言われてみれば、確かに……」
「ほら、そこにいる1年生、あの子たちバスケしてないからね。千崎のこと見に来てるのよ」
私も紗良の真似をするように下から覗き込むと、確かに1年の女の子たちはバスケットボールをタンタンと床に叩きつけるだけで、目線は走り回って遊んでいる千崎くんに向けられていた。
そうだよね、バスケしてる姿かっこいいよね。
私は心の中だけで賛同する。
「遠くから拝まれるだけで満足させてくれるスペックを持ってるって、本当羨ましい男だよ」
紗良の口調では、まだ2人は付き合ってはいないようだった。
むしろ、どこか他人事で、それに違和感を感じた。
いや、でも、毎日紗良の後ろ姿が視界に入る状態で授業を受けているけど、やっぱり紗良は千崎くんに視線を向けている時が確かにある。