どんな恋でも繋いでみせます!
「凛に避けられてるから、なんでか知らないかって」



───え?


ドクン、と図星を突かれた動揺で胸が大きく跳ねる。




「なんでここ最近ずっと千崎のこと避けてんの?」



紗良に鋭い眼差しを向けられ、一歩後退る。



「凛と千崎、何かあったでしょ?」



何かあったのは、千崎くんと紗良じゃないの?

実は付き合ってること、私に隠してない?



「ずっと私に隠してることあるでしょ?」



隠してるのは、紗良のほうじゃないの?

実は千崎くんのこと気になってるんじゃないの?好きなんじゃないの?

私には気になってないみたいな素振り見せて、友達のフリして、本当は両思いなんじゃないの?


そう聞きたいのに、怖くて聞けないから、また一歩更に一歩とこの場から立ち去ろうとする。


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