どんな恋でも繋いでみせます!

今日の昼休憩も当然のようにクラスマッチの練習が始まった。

クラスマッチ前日の今日、体育館は昨日よりもまた一段と生徒が多かった。

胃の中に無理やり押し込んだ昼ご飯が消化されずに、私の身体を重たくさせている。



「世莉、ちょっとトイレ行ってくるね」

「オッケー、じゃあみんな休憩しようか」



気持ち悪さのピークがきて、世莉に一応体育館を離れることを伝えてからトイレに逃げ込む。

個室に入ると、ふぅ、と小さく息を吐く。


何か変なものでも食べたっけ?それとももうすぐ生理?と、昨日と今日の自分の食事を振り返るが、特に珍しい物は食べていなかった。むしろ、いつもよりも食べてない。

じゃあ、やっぱりもうすぐ生理かな?


トイレで小休憩してると、だんだんお腹の痛みが治まってきたので、すかさずトイレを出た。

とぼとぼ、と廊下を歩きながら、すれ違う生徒たちはほとんど明日のクラスマッチの話をしていた。

もしかしたら私の学校は、体育祭よりもクラスマッチのほうが盛り上がっているのではないか。

変な学校だなぁ、と他人事のように心の中で呟きながら小さく笑った。

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