どんな恋でも繋いでみせます!
今日は1日かけてのクラスマッチなので、もちろん授業はない。
みんな浮き足立っているのか、黒目がキョロキョロ落ち着きなく泳いでいて、担任の話なんてまるで聞いていなかった。
担任の連絡事項が終わると、早速それぞれの指定された体育館やグラウンドにて貼り出されるトーナメント表を確認する。
「うわっ、1番最初から4組とあたるなんてついてないなぁ」
同じバスケチームのクラスメイトがトーナメント表を見ながら、ため息混じりの文句をこぼす。
世莉調べで、4組は2年の学年で1番元バスケ部がいる組らしい。6人いると言っていた。
対して、私の2組のクラスでは、元バスケ部が私含めて3人しかいない。
明らかに不利だが、文句を言ってても勝ち進めればいずれあたるのだから仕方ない。
「凛、頼りにしてるから!」
世莉の何気ない言葉が、プレッシャーになって重くのしかかる。