どんな恋でも繋いでみせます!
たかが学校の行事、たかがクラスマッチ……と割りきれればいいのだけれど、約2週間も優勝を掲げて昼休憩を返上して練習したのだ、それなりに勝ち進みたいとみんなが思っている。
身体がダルいだとか、そんな言い訳は通用しない。
去年の千崎くんもこんな気持ちでいたのかな。
優しい千崎くんのことだから、体調が悪い中、みんなの期待に応えようと必死で走ってシュートして、無我夢中だったんだろう。
私があの時同じクラスだったら、もっと早く気づいて声をかけられたのに。
「凛、10分後すぐ試合開始だって」
「うん」
紗良に呼ばれ、足首をクルクルと回しながら体育館の真ん中へと進んだ。