どんな恋でも繋いでみせます!
───『1年生、3組と6組はAコート。2年生、2組と4組はBコート。3年生、1組と4組はCコートに集まって下さい』


クラスマッチ実行委員のアナウンスが入り、出番の組がぞろぞろと体育館のコートに入ってくる。

コートの周りを囲むように座るまだ出番のない組の生徒や、自分たちの組を応援しに来たのかどこかの組の男子や女子が2階の観客席に顔を出し始める。

一気に騒がしくなる体育館。

同じチームのクラスメイトや対戦する組の女子たちが、準備運動を念入りに行っている。



「ジャンプボール任されるのやだなぁ」



チーム内で1番身長が高いクラスメイトが、高くジャンプをするアップをしながらそう小さくこぼす。



「身長が高いよりも、ジャンプ力がある人選んだほうがよくない?」

「大丈夫大丈夫、どんなにジャンプ力があっても身長にはやっぱり叶わないから」



自信がないクラスメイトに、リーダー的役割を担う世莉が背中を摩って宥めている。

私にもプレッシャーをかけてくるんじゃなくて宥めてよ、と少しの不満が息となって漏れ出た。

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