どんな恋でも繋いでみせます!
「ごめんっ……千崎くん」



今日は本当にダメダメだ。

熱のせいで、口が緩くなる。

倫太郎くんはもう全部知ってることだし、倫太郎くんになら話せるからとつい洩らしてしまう。



「最後まで応援できなくて、ほんとに、最低な恋のキューピットだったんだよ、ほんとに情けない」

「……」

「ごめん、っていっぱい思ってるの」

「……」

「ごめんねっ……」

「……それは」



「好きに、なって、ごめんね……」



ギュッ、と倫太郎くんの体操服を掴む。


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