どんな恋でも繋いでみせます!
そんなある日の月曜日。
日直の仕事で旧図書室に来るのがいつもよりも遅れてしまい、急いで中に入ると、填本が机に突っ伏して眠っていた。
起こすのも悪くて、暫く観察していると、目元に薄らと隈ができていることに気づいた。
初めて話した時にはできていなかった隈。
瞬間、次から次へと脳裏に浮かんでくる。
もしかしたら、睡眠を削ってまで今までの作戦を考えていてくれたのではないか。
現に今も、俺のわがままで放課後の時間を奪ってしまっている。
ここまでしてくれているのに、俺はなんのアクションも起こさず、暢気にこの関係性が続けばいいのに、なんてことを思っていた。
柏木に抱いているこの気持ちを知りたくて、俺が始めたことなのに、俺は知らず知らずのうちに填本に負担をかけてしまったのではないか。
その時、そうだよと返事をしたかのように、填本の目から確かに涙が伝った。
その涙は、いつまでもダラダラとこの関係性を続けている俺に対しての涙のように感じて、急に心がザワついた。ザワザワザワ、と嫌な感じだった。
日直の仕事で旧図書室に来るのがいつもよりも遅れてしまい、急いで中に入ると、填本が机に突っ伏して眠っていた。
起こすのも悪くて、暫く観察していると、目元に薄らと隈ができていることに気づいた。
初めて話した時にはできていなかった隈。
瞬間、次から次へと脳裏に浮かんでくる。
もしかしたら、睡眠を削ってまで今までの作戦を考えていてくれたのではないか。
現に今も、俺のわがままで放課後の時間を奪ってしまっている。
ここまでしてくれているのに、俺はなんのアクションも起こさず、暢気にこの関係性が続けばいいのに、なんてことを思っていた。
柏木に抱いているこの気持ちを知りたくて、俺が始めたことなのに、俺は知らず知らずのうちに填本に負担をかけてしまったのではないか。
その時、そうだよと返事をしたかのように、填本の目から確かに涙が伝った。
その涙は、いつまでもダラダラとこの関係性を続けている俺に対しての涙のように感じて、急に心がザワついた。ザワザワザワ、と嫌な感じだった。