どんな恋でも繋いでみせます!
「なんか、填本元気ないように感じなかった?」



柏木と2人っきりになった時、柏木なら何か知ってるかも、と思って聞いた。



「気になる?凛のこと」

「え?」



だけど、また別の質問で覆いかぶされてしまう。

柏木の綺麗な瞳の中に、突然の質問に戸惑う自分の顔が映っていた。


そりゃあ、気になるだろ。
填本には笑って欲しいから。


柏木とアトラクションを乗り終えて、2人の元へ戻ると、填本は楽しそうに倫太郎と笑っていた。

俺が見た時は今日ずっと元気がなかったように見えたのに、倫太郎といる時はいつもみたいに笑っていた。

なんだか心の底から笑っている填本の笑顔を見るのは久しぶりに感じた。

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