どんな恋でも繋いでみせます!
俺はいつしか柏木よりも填本の事が気になっていた。

好きとは何か、そう考えて思い浮かべるのはいつも填本だった。

今更気づいてしまった。
今更抱いてしまった。
今更……好きだ、と確信してしまった。

頷いたあとに、これが恋なのだと、気づいた。


今からでも間に合うだろうか。

柏木に対する気持ちは、恋ではなかった。
そう気持ちを伝えて、填本は納得してくれるだろうか。

填本の時間をどれだけ無駄にしてしまったのだろう、そう考えるといたたまれなくて、自分のことが心底嫌いになりそうだった。


次の月曜日に伝えよう。

填本に、好きだって、俺のこの嘘偽りない気持ちを。

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