どんな恋でも繋いでみせます!
だけど、あまりにも気づくのが遅かった。
「恋のキューピット、終わりにしたいの」
扉越しから聞こえた言葉は、切実な填本の気持ちだと感じた。
顔を見て話をすることを拒むほど、填本にとって俺は負担になっていたのか。
それはそうだ。何ヶ月もずっと俺のわがままに付き合ってくれたんだ。
ウンザリして、迷惑に感じるのは当然のことだった。
ごめん、填本。
友達だと思っていると伝えたけれど、もう友達だとは思えない。
それでも、そう伝えることしか、填本を解放してあげる術が見つからなかった。