どんな恋でも繋いでみせます!
「もしかして、倫太郎と組んでた?」
そう問うと、柏木は悪びれもなく笑って腕を組んだ。
「幸せにして、凛のこと」
「え?」
「あの子、人のことばっか幸せにして、自分のことは二の次だから。でも本当は、幸せになりたいと思ってる。
だから、早く行って、バカ千崎」
今日は、倫太郎にも柏木にもバカ扱いされるくらい、俺は相当バカだったんだと思い知らされる。
「ありがとう」とお礼を言って、俺は填本に会いにいく。
真っ直ぐ一直線に。
だけど、体育館にはすでに填本はいなかった。
コート内も2階の観客席も見に行ったがどこにもいない。
教室に戻ったのかもと、急いで元来た道を戻る。
【廊下は走らない】の注意書きに目もくれずに廊下を走っていると、倫太郎の声が遠くから聞こえてくる。
「リンリン!」と確かに填本を呼ぶ声が聞こえ、急いで駆けつけると、倫太郎が焦ったように俺に突進してくる。
その先で、填本が力なく座り込んでいた。
そう問うと、柏木は悪びれもなく笑って腕を組んだ。
「幸せにして、凛のこと」
「え?」
「あの子、人のことばっか幸せにして、自分のことは二の次だから。でも本当は、幸せになりたいと思ってる。
だから、早く行って、バカ千崎」
今日は、倫太郎にも柏木にもバカ扱いされるくらい、俺は相当バカだったんだと思い知らされる。
「ありがとう」とお礼を言って、俺は填本に会いにいく。
真っ直ぐ一直線に。
だけど、体育館にはすでに填本はいなかった。
コート内も2階の観客席も見に行ったがどこにもいない。
教室に戻ったのかもと、急いで元来た道を戻る。
【廊下は走らない】の注意書きに目もくれずに廊下を走っていると、倫太郎の声が遠くから聞こえてくる。
「リンリン!」と確かに填本を呼ぶ声が聞こえ、急いで駆けつけると、倫太郎が焦ったように俺に突進してくる。
その先で、填本が力なく座り込んでいた。