どんな恋でも繋いでみせます!
「……千崎くん?」

「……填本、開けていい?」

「え?」



このカーテンを?

いや、私今最悪な顔だろうし、髪の毛もボサボサで、さっきまで試合してたから汗もかいてるし……。



「……だめ」



今の私を見られるのは嫌だ。

だから否定すると、千崎くんのシルエットが小さくなった気がした。



「じゃあ、このまま聞いてて欲しい」



何を?、そう質問する前に千崎くんが切羽詰まったように話を切り出す。



「柏木を好きになった理由、填本には話してなかったよな」



ここに来てまで紗良の話をするのか、と複雑な気持ちが湧いてくるが、おかげで緊張がスーッと消えていく。
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