どんな恋でも繋いでみせます!
……が、ちゃんと次の日学校に来た。
私はバカだが、学校はズル休みせず登校するお手本のような学生なのだ。
自分でそういうこと言うとバカさが増す、と紗良に言われそうだなぁ。
なんて、自分で紗良の名前を出して、千崎くんは紗良が好きなんだと自分で自分の傷口を抉り、勝手に傷ついて落ち込む。
そんなことを、学校に着くまでの道のりで何度か繰り返し、学校に着いた頃には気鬱気味で頬がこけたようにげっそりしていた。
「あれ、おはよー、リンリン」
生徒が行き交う昇降口。
"リンリン"と彼だけしか呼ばないあだ名で挨拶され、私はうつらうつらの目で顔を上げる。
「え、えっ、えぇ〜、どうしたのその顔!」
彼は、私の寝不足かつ失恋した次の日の最悪な顔を見るや否や、私に駆け寄り心配そうに顔を覗き込んでくる。
「リンリン、酷い顔だなぁ」
「おはよう、倫太郎くん」
沈んでいる私とは違って、今日も元気ハツラツに陽気な笑顔を向ける倫太郎くん。
はぁ……紗良以外にここにも千崎くんを連想させる人物がいたか。