どんな恋でも繋いでみせます!
その夜、千崎くんからちゃんとメッセージが届いた。


【体調大丈夫か?
来週、学校で待ってるから、今はゆっくり休んで】


そのメッセージをしばらく眺めていると、またピコンという通知音と共に新しいメッセージが顔を出す。


【はやく、あいたい】



「……え」



その甘いメッセージに驚いて、身体を勢いよく起き上がらせ画面をまじまじと見つめる。

瞬間、そのメッセージが消えて、違う機械的な文章が表示される。


【瑠衣がメッセージの送信を取り消しました】


そして、また通知音と共におやすみのスタンプが送られてくる。


思わず笑ってしまう。

ちょっと送ってみたものの、急に恥ずかしくなって消したのだろう。

誤魔化しきれてないスタンプから、手に取るようにわかってしまい、心臓が高鳴り、叫びたくなる衝動をなんとか耐える。


───【はやく、あいたい】


そのメッセージを思い出しては、布団の中でバタバタと暴れて、しばらくは眠れなかった。



< 293 / 328 >

この作品をシェア

pagetop