どんな恋でも繋いでみせます!
「クラスマッチの日、千崎くんに好きだって言われた。
私も、好きって言った」

「うん」

「……ごめん」

「え?」

「紗良のこと応援しようと思ってたし、千崎くんと紗良がうまくいったらいいのにって本気で思ってた。だけど、やっぱり私も千崎くんが好きで、どうしてもこの気持ちに嘘はつけなくて……───」

「はいはい、ストーップ!」



止まない懺悔の言葉に、紗良は手を叩いて私の口を無理やり閉じさせる。

待ったをかけられ戸惑う私と、呆れたように片眉を吊り上げている紗良。

その間を通るように、ヒュウと風が吹き抜け枯葉が地面を踊っている。



「千崎の勘違いもありえないけど、凛も大概だね」

「……え?」

「あんたらよく似てるよ。お互い相手を尊重しすぎてる、なのに相手が自分に好意を抱いてることには全く気づかない!挙句の果てには勘違い?!どんな拗れ方してるのよ!」


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