どんな恋でも繋いでみせます!





「填本、今日一緒に帰らない?」



全授業を終えたあと、千崎くんは真っ先に私の席に来てそう口にする。

恋のキューピットは終わった。もう毎週月曜の恋のお楽しみ会はない。

でも、その代わり───



「ていうか、これから一緒に帰らない?」



新しい時間ができる。

私は満面の笑みで、力強く頷いて答えた。


紗良と倫太郎くんに冷やかされながら教室を出て、千崎くんと隣を歩く廊下。

やっぱりまだ慣れない注目を一身に集める視線にソワソワしながら、昇降口で靴に履き替える。



「え?本当に付き合ってんの?」
「なんか、意外……」
「ちょっと、千崎くんの見方変わるかも」



そんな言葉が聞こえて、キュッと唇を強く結ぶ。

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