どんな恋でも繋いでみせます!
「私、ずっと幸せになりたかったの。だから、今すごく幸せで、まだ夢見てるんじゃないかって思うくらいなの」

「夢じゃねぇよ?」

「わかってる、わかってるけど信じられないっていうか……だから、話したこともない人に現実突きつけられると、なんだろう、実感が湧くんだよね」

「……実感?」

「私、千崎くんと付き合ってるんだ、って。
両思いなのは嘘でも夢でも勘違いでもない。これは正真正銘、現実なんだって。
今日ずっと幸せだなってことしか考えてなくて、あまり落ち込んでないし、だから結構大丈夫なの」



大丈夫だってことをどうやって伝えたらいいのかわからなくて、ダブルピースして笑ってみたりする。

すると、千崎くんは突然長い息を吐いてその場にしゃがみ込む。

慌てて私も屈んで千崎くんの顔を覗き込む。



「だ、大丈夫?」

「……なんか、俺のほうがヘタレみたいじゃん」

「え?千崎くんはかなりのヘタレだよ」

「うっせぇ」



千崎くんにツッコミを入れられケラケラ笑っている私の顔を、お構い無しにまじまじと見つめてくる。


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