どんな恋でも繋いでみせます!
私は膝の上に置いた手で、スカートをギュッと強く掴む。
「千崎くん」
「ん?」
「私、頑張る。
頑張って千崎くんの願いを叶えてみせる」
「填本……」
もう絶っ対に、後には引けない。
だけどいいんだ。
これが、私が求めた幸せ満タンの世界だから。
「私はどんな恋でも繋いでみせる恋のキューピットだから!」
「はははっ、頼もしいな」
「自称だけどね」
「いや、クラスの奴らも豪語してた。填本はどんな恋でも繋いでみせる優秀な恋のキューピットだ!って」
恥ずかしげもなく千崎くんに豪語したのは、おそらくクラスメイトの世莉だろうな。
私は照れ隠しで頬を指先でかきながら、あははと困り眉で笑って流す。