どんな恋でも繋いでみせます!
「あのさ、恥ずかしい話、俺あんまり女子の気持ちわかんなくて、好きとか恋愛とかもあんまりピンと来ないし、ただ気になるからもっと柏木のこと知りたいと思って填本に頼んだんだけど」
「うん、なんとなくそうだろうなって思った」
「うわ、なんかお見通しで恥ずいな。
まぁだからさ、カッコ悪い話なんだけど、俺はまず何したらいい?」
一度、目を伏せる。
そして、好きな人──千崎くんの顔を真っ直ぐに見つめる。
「まずは、紗良に千崎くんの存在をアピールする」
「俺の存在?」
「うん。紗良はね、親が過保護で小学校から中学卒業まで女子校に通ってたから、男子とか得体の知れないのは全て宇宙人だとか思ってるんだよね」
「え、宇宙人?」
「だから、まずは宇宙人から脱出するの」
真面目に話しているのに、千崎くんは思わずと言うように笑い声を口から豪快に吹いた。