どんな恋でも繋いでみせます!

私は幸せ絶好調の世莉と一緒に教室に入ると、早々に世莉は仲良くしているグループのところへ向かい、私に報告した時と同様に彼女たちにも恋が実ったことを興奮気味に伝えている。

私はそんな光景を横目で見ながら自分の席に着く。


教科書数冊しか入っていないカバンから、全ての教科書を取りだし引き出しに入れる。

……が、その手が止まる。


なんだろう、と首を傾げながら引き出しの中に手を伸ばすと、ノートの端を雑に手で破いたような小さな欠片が引き出しの中に入っていた。



【話がある、放課後旧図書室で待ってる。 千崎】



ドクン、と心臓が大きく揺れた。


最後に書かれた"千崎"という名前のせいで、大きく心が動揺している。

ドキドキドキ。心臓が鳴り止まない。


恐らくこの紙切れの最後に書かれた【千崎】は、同じクラスメイトの千崎くんが書いたものだろう。

私はメモから逸らし、顔を上げ、友達と輪を作って楽しそうに話している千崎くんを視界に入れる。


相変わらずかっこいいなぁ、なんて見惚れてしまう。

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