どんな恋でも繋いでみせます!

そんな千崎くんが、なぜ私の引き出しにこんなものを?
まっ、まさか告白されるのでは?!


なんてことを考えた瞬間、目を覚ませと言うように自分の頬を思いっきり叩いた。


もし告白の呼び出しだとしたら、こんな風にノートの端を破いて雑に済ませてしまう内容ではない。

ほんの少しでも変に期待なんかして、痛い目を見るのは私だ。


じゃあなんで私を呼び出す必要があるの?
私何か気に障るようなことをしただろうか?
それとも、からかわれてる?


メモに書かれた内容を何度も読み返しながら、頭の中で悶々と考えを巡らせていると、ふと私だけに影が落ちた。

視界の端に制服のスカートが見えて、誰かが私の目の前に立っているのだと分かる。

顔を上げて確認する前に、前の席にドカッと座り自ら同じ目線の高さに下りてくれる彼女。



「聞いたよ?またカップル成立させたんだって?」



なぜか私よりも誇らしげな顔をしている目の前の彼女、柏木紗良(かしわぎ さら)は近所に住む幼馴染だ。

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